クリニックブログ

2022.12.31

大腸内視鏡の検査間隔

大腸内視鏡検査を受けた後、次の検査をいつうけたほうがよいかとよく尋ねられます。

まず大腸癌の自然史ですが8割はポリープから始まります。ポリープが発生し1年毎に大きくなり10mmを超えると1割ががん化し20mmを超えると5割ががん化します。まだがん化していないポリープの場合、便潜血検査では陽性にならないことが多いので、大腸内視鏡検査でないと発見できないといえます。ポリープが発生し大腸癌に至るまでの時間(期間)は諸処意見が異なりますが最短で5年と思ってください。ですから3年~5年の間で大腸内視鏡検査を繰り返すことが大事だと思っています。

ただしこれには修飾される因子が多くあります。①BMI>24以上の方、②HbA1c>5.6の方、③アルコールが週3日以上の方、④大腸癌や大腸ポリープ家族歴がいる方(親が癌罹患した年から10を引いた年齢までに検査をうけましょう)、⑤肉食(特に脂肪含有多い肉や加工肉)を好む方、⑥野菜摂取が少ない方、⑦大腸ポリープ(とくに腺腫;アデノーマともいう)治療歴がある方、⑧男性50歳以上 or 女性60歳以上、この該当する項目が多い、そのような方は2年毎(ケースによっては1年毎)に受けて欲しいと思っています。

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